ご挨拶

ご挨拶

招福楼は明治初年鋳物師であった政次郎の妻辰治が、八日市にてお茶屋(貸座敷業)を開業する事が始まりです。 二代目は秀雄の妻 マスであり、戦争中は軍隊将校の宿舎(正気荘)となりました。

終戦後、三代目秀太郎が昭和二三年より料理屋として再開致し現在の招福楼の基礎を築き上げました。 禅寺にて一杯の薄茶を頂くことに疑問を感じ、料理屋として茶道(持て成しの文化)を始めるに至り、茶懐石料理から現在招福楼の会席料理の基本が出来上がりました。

山田無文老師に頂いた『人間の最も大切な親切と誠実と勘の良さが尤も良く現れるものが料理である』この言葉を心に刻み、 現在も四代目五代目が力合わせて、目的を以って何事にも囚われず疑問を持てば答えありと思い、 古き良きものと、新しき良きものを、持て成しの茶道の心を基として、お客様をお迎えしております。

招福楼
中村 成実